セッションで、“未来の理想の自分” について掘り下げる時、
「自分の才能が手には入ったら、その才能を使って周りの人に役に立ちたい」
という言葉をよく聞きます。
ですが、
才能とは、探して手に入れるモノでも、努力して身につけるモノでもありません。
“その人にとってごく自然に当たり前にできること” が、その人の “才能” なんですね。
そして、
その “天性の才能” を肯定的に表現するとき、私たちはとてもワクワクします。
なぜなら、それが「自然体の自分らしさ」だからです。
その人そのものの性質であり、本人にしてみれば、まさかそれが人に役立つような才能だとは信じられないわけです。
そして、ほとんどの人は幼い頃に、「天性の才能」を両親から否定的に判断されて育ちます。
なので、天性の才能を伸ばそうとはせずに、“直すべき自分の欠点” として捉えてしまいます。
自分に楽にできてワクワクする自分の特性を伸ばそうとはせずに、努力して周りに認められることを選択してしまいます。
実際に、今の私が仕事で使っている才能は、ずっと自分の欠点だと捉えていました。
そして、自分にはない才能を持つ周りの人と比べて、自分は劣った人間だと考えて、何とかして足りない才能を身につけようと頑張っていたんです。
でも、そんな必要はまったくありませんでした。
周りの人にはない、自分だけが持つ才能に、ただ気付けば良かっただけでした。
その才能を肯定的に認めて、さらに磨きをかけるために、日常的に使う許可を出す必要がありました。
それに伴って、自分の中からたくさんの恐れが出てきました。
なぜなら、両親に肯定的に認められなかった「自然体の自分」では、愛されはずがない、何かが足りないはずだ、
という根深い恐れを誰でも持っているからです。
本当にやりたいことができなくなってしまうのではないか?
失敗するのではないか?
欲しいものが手に入らないのではないか?
大切なものを失うのではないか?
本当は才能などではなく、ただの勘違いなのではないか?
自分の居場所はないのではないか?
このような恐れが、次々にわき上がってきました。
それでも、決してあきらめることなく、自分らしい才能を使う許可を出しながら、多くの恐れに直面し、やりたいことを選択し続けました。
そうすることで、私はこの人生で欲しいものを次々に手にすることができるようになりました。
愛情、信頼、感謝、安心感、安らぎ、無邪気さ、喜び、楽しみ、至福、躍動感、情熱、自然体の自分・・・
人生とは何か?、生命とは何か?という長年の問いの答えも見つけることができました。
すべての体験を肯定的に見られるようになり、心から自分の人生を愛することができるようになりました。
誰でも、その人にしかない素晴らしい輝きがあります。
もしかしたら、「あなたらしさ」は、あなたにとってたいした事はないと感じられるかもしれません。
でも、それを持たない周りの人には、大きな輝きであり素晴らしい魅力なのです。
だからこそ、
周りの人に気に入られようと頑張ったり、
周りの人と比較したり、
誰かのまねをしようとしたり、
良い人になろうとしたり、
自分を責めたりして、
“あなたらしさ” を見失わないで下さい。
あなたは、あなたらしくいて下さい。
あなたのすべてが素晴らしい才能であり、宇宙の宝物なのですから。